爬虫類の飼育において、最も悩ましいのが餌の頻度です。犬や猫のように毎日決まった時間に与えれば良いわけではなく、種類や年齢によって最適なタイミングは大きく異なります。
基本的には、代謝が活発な成長期には頻繁に栄養を摂取させ、成長が落ち着いた成体にはメンテナンスとして控えめに与えるのが鉄則です。まずは愛護動物の現在のステージを把握することから始めましょう。
孵化して間もないベビー期は、骨格や筋肉を作るために大量のエネルギーを必要とします。この時期に栄養が不足すると、成長不良や「くる病」などの不可逆的な疾患を招くリスクが高まります。
レオパードゲッコーやフトアゴヒゲトカゲなどの場合、基本的には毎日、本人が食べられるだけ与えるのが理想的です。ただし、一度に大量に詰め込みすぎないよう、小分けにして与える工夫も効果的です。
体つきがしっかりしてくるヤング期(生後半年〜1年程度)からは、毎日与えていた餌を「2〜3日に1回」へと徐々にシフトしていきます。
完全に成長したアダルト個体は、エネルギー消費が落ち着くため、週に1〜2回、あるいは3〜4日に1回程度に抑えるのが一般的です。成体になっても毎日与え続けると、内臓疾患や肥満を招き、寿命を縮める原因になるため注意が必要です。
餌のサイズは「個体の頭の幅」よりも小さいものを選ぶのが安全です。大きすぎる餌は喉に詰まらせたり、消化不良による吐き戻しを起こしたりする原因になります。
量は「15分程度で食べきれる分」を目安にします。また、特定の餌に飽きてしまう「拒食」を防ぐために、生餌(コオロギやデュビア)と人工飼料をバランスよく組み合わせるのがおすすめです。
飼育下ではどうしても摂取できる栄養が偏りがちです。特にカルシウム不足は致命的な「くる病」に直結するため、餌には必ずカルシウムパウダーをまぶす(ダスティング)ようにしましょう。
紫外線を必要とするトカゲ類にはビタミンD3入りのものを、夜行性のヤモリ類にはD3なしのものを選ぶのが基本です。ビタミンの過剰摂取も毒性があるため、週に1回など頻度を決めて添加するのがポイントです。
まずはケージ内の温度と湿度が適切か再確認してください。寒すぎると代謝が落ちて食欲がなくなります。環境に問題がない場合は、餌の種類を変えてみるか、数日間そっとしておいてストレスを取り除いて様子を見ましょう。
はい、飲み水は毎日新鮮なものに替えてください。爬虫類は水入れの中で排泄したり、体をつけてふやけさせたりすることが多いため、雑菌が繁殖しやすい環境です。清潔な水を維持することが病気予防の第一歩です。
必ず芯までしっかり解凍し、人肌程度の温度(35〜40度前後)に温めてから与えてください。中心部が冷たいままだと、消化管の動きを止め、深刻な消化不良や吐き戻しを引き起こす恐れがあります。