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爬虫類 クル病 カルシウム不足とMBDの予防

更新: 2026-05-21

要点: 爬虫類のクル病・MBDについて、UVB不足やカルシウム不足などの原因、初期サイン、日常管理でできる予防策を解説。

爬虫類のクル病とMBDとは

爬虫類飼育で「クル病」と呼ばれる状態は、広い意味ではMBD(代謝性骨疾患)の一部として語られることが多いです。骨を作るために必要なカルシウム、ビタミンD3、リンのバランスが崩れ、骨や筋肉、神経に不調が出る状態です。

とくに成長期の個体、産卵を控えたメス、昼行性で日光浴を必要とする種類では注意が必要です。見た目に変化が出てからでは進行していることもあるため、日々の環境づくりが予防の中心になります。

主な原因はUVB不足とカルシウム管理の失敗

MBDの大きな原因は、UVB不足、カルシウム不足、カルシウムとリンの比率の乱れです。UVBを浴びることで体内でビタミンD3が作られ、食べたカルシウムを利用しやすくなります。UVBが足りないと、餌にカルシウムを足していても十分に活用できないことがあります。

また、昆虫だけに頼った給餌ではリンが多くなりやすく、カルシウム不足につながる場合があります。カルシウムパウダーの使用、種類に合った餌、適切なUVBライト、日光浴行動ができるレイアウトを組み合わせて考えることが大切です。

見逃したくない初期サイン

MBDの兆候として、足腰が弱い、歩き方がぎこちない、登れなくなった、顎や手足が柔らかい、背骨や四肢が曲がって見える、食欲が落ちる、震えやけいれんがある、といった変化が見られることがあります。

カメでは甲羅が柔らかい、トカゲでは下顎がふくらむ、ヤモリでは壁に張り付きにくくなるなど、種類によって気づきやすいサインは違います。少しでも骨格や動きに違和感がある場合は、自己判断で様子見を続けず、爬虫類を診られる動物病院に相談しましょう。

予防の基本はライト・餌・温度のセット管理

UVBライトは、種類の生態に合わせて選びます。砂漠性・昼行性の種と、森林性・夜行性に近い種では必要量が異なります。ライトの距離、網フタ越しの減衰、交換時期にも注意が必要です。見た目には点灯していても、UVB量が十分とは限りません。

カルシウム剤は、餌の内容や個体の状態に合わせて使います。ビタミンD3入りのサプリは便利ですが、過剰も問題になるため、UVB環境とのバランスを考えます。さらに、適切な温度勾配がないと消化や代謝が落ち、栄養をうまく使えません。ライト、餌、温度は別々ではなく、ひとつの管理として見直しましょう。

日々のチェックで悪化を防ぐ

予防で役立つのは、毎日の観察です。餌を食べる勢い、歩き方、登る力、排泄、体重、脱皮の様子を見ておくと、小さな変化に気づきやすくなります。成長期の個体はとくに変化が早いため、体重記録も有効です。

新しく迎えた個体では、ショップや前飼育者の環境が不明なこともあります。迎えた直後から、種類に合ったUVB、温度、餌、サプリの方針を整え、異常があれば早めに専門家へ相談することが大切です。

FAQ

カルシウムパウダーを使っていればクル病は防げますか?

カルシウム補給は大切ですが、それだけでは不十分です。UVB、ビタミンD3、温度、餌の内容がそろって初めてカルシウムを利用しやすくなります。

夜行性の爬虫類にもUVBライトは必要ですか?

種類によります。夜行性や薄明薄暮性の種でも、弱いUVBが役立つと考えられる場合があります。飼育種の生態に合わせ、強すぎる照射や逃げ場不足を避けて設置します。

MBDらしい症状が出たら家で治せますか?

環境改善は必要ですが、骨の変形や神経症状が出ている場合は家庭管理だけで判断するのは危険です。爬虫類を診療できる動物病院で診察を受け、飼育環境もあわせて見直してください。

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